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Vol.6 鍵井 靖章 水中写真家


                          鍵井 靖章
2013/05/01
水中写真家 鍵井 靖章
「継続」はきっと「形」になる。
若い世代に、大きな夢を持ってもらえる仕事をする。
  • 名前
  • : 鍵井 靖章 (かぎい やすあき)
  • 生年月日
  • : 1971年3月5日
  • 出身地
  • : 兵庫県
  • 職業
  • : 水中写真家
経歴 : 大学在学中に水中写真家・伊藤勝敏氏に師事し、水中写真を志す。
1993年よりオーストラリア、伊豆、モルディブに拠点を移し、水中撮影に励む。1998年に帰国。フリーランスフォトグラファーとして独立。自然のリズムに寄り添い、海中生物に可能な限りストレスを与えない撮影スタイルを心掛ける。
約20年間に亘り、海の生物に出会い、恋し、ふられ、無視され、繋がり、そして勇気をもらい、子育ての方法までをも教えてもらいながら、水中のあらゆる事象を精力的に撮影。プランクトンからクジラまで、独特の世界観で広大な水中世界を写し撮っている。2011年3月の東日本大震災は、フォトグラファーとして過酷な現実と向き合う大きな契機となった。震災のわずか3週間後、三陸岩手県沿岸の海に潜り、それ以降、海の底から震災と再生の様子を撮り続けている。※2013年2月25日発行「ダンゴウオ海の底から見た震災と再生」参照
受賞歴 : 1998年 第15回アニマ賞受賞(平凡社)「ミナミセミクジラの海」
2001年 ネイチャーフォト部門賞(講談社『週刊現代』主催)受賞
2003年 日本写真協会新人賞受賞
著作 : 2004年 写真集「海色えんぴつ」PHP研究所刊
2008年 写真集「Deep Blue」Carltonbooks刊/イギリス
2011年 写真集「アシカ日和」マガジンハウス刊
2011年 デジタル写真集「グレイトブルー」写真工房刊
2012年 写真集「海中散歩」パイ インターナショナル刊
2013年 写真集「ダンゴウオ海の底から見た震災と再生」新潮社刊
2013年 写真集「夢色の海」パイ インターナショナル刊
TV出演 : 2006年 TBS「情熱大陸」
2007年 ABC「ガラスの地球を救え」
2008年 フジテレビ「ザ・ベストハウス123」
2009年 BSジャパン「写真たちの日本紀行」
2010年 テレビ神奈川「ハマランチョ」
2011年 テレビ大阪「antenna 」
テレビ神奈川「ありがとッ!」にてレギュラー出演
2011年 関西テレビ「ココロの旅」
2012年 日本テレビ「未来シアター」
その他、メディア出演/講演など多数

まえがき

まず、今回の取材が実現した経緯についてお伝えしておく。 まったくもって単純な話である。 平日の昼下がり、筆者が仕事で使う写真素材を探すため、ネットサーフィンをしていたところ、訪問したサイトの中で、水中写真家「鍵井靖章」さんの作品を見つけ、そのまま、その魅力に取りつかれてしまったのだった。

思わず息を呑んでしまうほど美しい写真の数々。圧倒的な存在感。気が付くと、まるでヒーローにファンレターを出す少年のような気持ちで、鍵井さんに取材・インタビューご協力依頼のメッセージを書き始めていた。 そんな筆者の純粋な思いが天に届いたのか、鍵井さんへメッセージを送付してわずか2日後に、運命的な出来事が起こる。仕事で海外に行く機会が少ない筆者のアジア出張中に、一年の多くを海外の海で撮影しているか、もしくは日本各地での撮影や、さまざまなイベント・メディアへの出演など、とにかく移動が多く、また移動距離も長い鍵井さんと、何と偶然にもシンガポール発→羽田行の飛行機の中で居合わせたのだった。搭乗中に機内で鍵井さんを見つけた時の筆者のリアクションは、おそらく想像が付くことだろう。その場で筆者の自己紹介をし、込み上げる思いと、「運命的な出会い」について伝えたところ、その場で鍵井さんは取材・インタビューを「OK!」してくれたのだった。

インタビューをさせてもらった場所は、鍵井さんのいつもの撮影環境とは真逆と言ってもいい、東京銀座のバー。 そんな場所で、初めて鍵井さんにお会いした率直な印象は、

心身ともに健全な人。

時には危険を伴う、水中写真家という仕事だが、その魅力を本当に楽しそうに、余すところなく語ってくれた。 思えば、過去に取材をさせていただいた匠の皆さんからも、同じ印象を受けてきたことを振り返る。 そして、匠とはある意味、少年の様に“仕事に熱狂できる才能”を持つ人達であることを再認識することができた。 プランクトンからクジラまで、地上では決して会えない生物と対峙している“匠”の話。ぜひご一読いただきたい。

水中写真家・鍵井靖章氏インタビュー

Q:水中写真家になったきっかっけは?


                          大学在学中に、のちに僕の師匠となる水中写真家:伊藤勝敏さんの写真展を見たことがきっかけです。 そこで見た写真に深く感銘を受け、そのまま弟子入りをお願いしてしまいました。それまでも趣味程度に、動物園で動物のスナップ写真を撮ったり、自然の中でお花を撮ったりしていましたが、伊藤師匠の写真は、まったくもって異次元でした。水中写真であるにも関わらず、まるで宇宙を感じさせるようなスケール。その衝撃は今でも忘れません。 それと、初めて師匠とお会いした当時、師匠はすでに50代だったにも関わらず、本当に少年のような目をしていたんです。僕が知っている大人達とは、まったく異なる魅力をそこにも感じ、「この人を信じてみよう。」と思いました。当時、僕はまだ大学在学中で、周りの友人が4年生になって、就職活動をしている中、僕は一人、プロの水中写真家を目指すことを決意しました。

Q:プロになるために必要なスキルとはどんなものですか?

高いダイビングスキル、海、生物に対する知識。何よりも重要なのは経験!

まず、師匠に弟子入りし、アシスタントをするために、ダイビングのライセンスが必要でした。最初は水中での体のバランスが難しく、本当に下手くそで迷惑ばかりかけてしまっていましたが、師匠がロケに行く時に同行し、カメラやその他機材持ちなど、アシスタントを約2年間やらせてもらいました。まず師匠から言われたのは、「まずは、1ダイブ60分×100ダイブを経験しろ」でした。実は100ダイブは毎日やっていれば、案外すぐにできてしまうのですが、それでダイバーとして、ようやくスタートラインに立つことが出来るのだと。そして水中写真家を志すならば、最低10年間は続けることがプロ条件だ!と言われました。なるほどそういうことかと。笑

水中写真家は限られた人間にしかなれない。最近はカメラの機能と共に、写真のあり方も昔とは変わって来ているけど、プロを目指すなら、まずは高いレベルでのダイビングスキルを身につけること、そのために徹底的に経験を積むことが第一の条件だと思います。次に海について知っておくべきことが大きく2つあります。1つ目は海流。海では突然、強い海流に流され、自分の力では戻ることができない場所まで連れて行かれてしまうことがあります。危険を察知・回避するためには、それぞれの海の海流について正しい知識を持つこと。2つ目は海で生息する生物に対する知識です。被写体となる海中生物達の生態を深く知っておくことで、自ら撮影するチャンスを創り出すことができます。基礎体力ももちろん重要ですが、何よりも重要なのは、この危険回避能力と、撮影機会を自ら創りだす知識・経験です。僕は、写真家でプロになる前に、ダイビングガイドの仕事を5年間やりました。もちろん最初から水中写真家を志してはいたのですが、カメラマンでご飯を食べていくためにも、より海を深く知ることができるガイドの経験はとても役に立ったと思います。

また、撮影現場での話をすると、海での撮影には地元のガイドさんや漁師さんの協力が不可欠です。これはどんな仕事でも重要なことだと思いますが、チームワークやコミュニケーションをいつも大切にしていないと、良い写真は撮れません。だから、周囲で協力してくれる人達との関係を大切にすることはとても重要なんです。僕は海から陸に上がった時には、彼らと楽しく会話をしながら、美味しいお酒を飲む時間を大切にしていますよ。笑

Q:プロが使う機材はどんなものですか?

自分が思う絵を描いてくれる機種を愛用する!


                          機材に対して、強いこだわりを持つ人はたくさんいますが、僕の場合は「これじゃなきゃダメ!」という感じではなくて、その時に自分が思うトップクオリティーのカメラを使用しています。重要なのは、私が思う絵を描いてくれること。デジタルカメラを使用するようになってからは、キヤノンEOS5Dのシリーズで、今のメイン機材はEOS5DmarkⅢです。たくさんの色で、描くばかりだけでなく、単色でも描けるように、機材ばかりに強いこだわりを持つことはありません。海中に持ち込め、自由に操れるサイズなども考慮して、選択しています。 照明なども、市場規模が小さい割には、メーカーさんがすごく頑張ってくれていて、年々コンパクトで大光量のストロボが出てきています。海に入るときはカメラ2台、ストロボを4台付けて入るため、どんなシチュエーションにも対応することができます。

体に身に付けるウェットスーツや、足フィレなどは長年の経験から、自分の好きなものが決まっています。ウェットスーツは稼働箇所を多くして、動きやすいようにオーダーメイドしているかな。そして、どんなに暖かい海でも、ウェットスーツは必ず着用するようにしています。なぜかと言うと、強い海流で流されてしまったり、悪天候に見舞われて、漂流してしまう可能性だってあるためです。常に危険回避も仕事のうちと考えるようにしています。

冷たい海の中での撮影は、水温が2、3℃まで落ち込むこともあります。人間が氷水の中で撮影をするようなもので、どれだけ過酷な状況かは想像が付くと思いますが、事前の準備をしっかりすることが可能になります。寒冷地での撮影は中に暖かいインナーをしっかり着込んで、水がまったく入ってこないドライスーツを着て入ります。ただそれだけの準備をしても、撮影が1時間にも及ぶと、指先と足先だけはどうしようもなく、動かなくなってしまいますが。

Q:年間通して、どれくらいの期間を海中で過ごしますか?

一年の約半分、180日強を海中で過ごす!

海上での仕事も増えてきたため、昔よりへりましたが、それでも1年の半分以上は海に入ります。一日の目安は、60分を2~3回潜る感じです。撮影のロケーションは、主にミクロネシア、モルジブ、インドネシア、タイ、ニューカレドニア、葉山などを選んでいます。年間を通して、基本的なルーティンがあって、例えば3月はタイ、4月はモルジブ、といった感じです。それぞれのロケーションで一番良い画が撮れるシーズンを選び、そこに行きます。もちろん、世界中の海に潜るけど、常に新しい所に行くのではなくて、潜り慣れている所を選んで行く事が多いです。それだけその海の事が分かっているから。準備ができるし、いいシチュエーションに出会える可能性も高いというわけです。 でも、それ以外の海にもとても関心があります。これまで遭ったことが無いシチュエーション、目に新鮮な魚たちとの出会いは想像するだけでもわくわくします。それと同時に、自分達が住んでいる街の海、足元にある自然もしっかりと記録したいという思いと両方ですね。

Q:海中の撮影で心がけていることは?

気持ちをフラットに。そして生き物に受け入れてもらえるように立ち居振る舞う。


                          いつも撮りたい画のイメージはしていますが、実はそんなに深くまでは考えないで、入る前は気持ちをフラットにするよう心掛けています。そうすると、想像以上のシチュエーションに出会えることもあるため、その瞬間を逃さないように、シャッターを切ることに集中できるという訳です。また、常に生き物と対話する気持ちでいるようにしています。言い方を変えると、撮影時に、生き物に受け入れて貰えるような気持ち創りや立ち居振る舞いをします。それでも、ほとんどの場合はふられ、嫌われてしまいます(笑)。
それでも、時にすごくいい出会いがある。僕に(魚が)興味をもってくれていることを実感できる瞬間がある。そういう出会いを大切に、魚の気持ちを感じながら撮っています。 自然に対して優しい撮影を心がけるという事は、個々の生き物との出会い云々だけではなくて、長いスパンで大事なことと捉えていて、それが僕なりの哲学だと考えています。

Q:改めて水中写真家の魅力を教えてください。

フィールドがいつも海なので、謙虚な気持ちで居られる。

水中写真家はとても贅沢な仕事だと思います。小さなプランクトンから大きなクジラまで、すべてが僕の被写体であって、地上では出会うことができない生き物たちと出会い、対峙することができる。美しいシチュエーションやスケールの大きな生き物の生態に触れられるので、常に謙虚な気持ちで居られることが何よりも魅力です。もちろん、厳しい自然環境に立たされて、怖さやストレスを感じることもあるけれど、一般の人が抱えているようなストレスとはまったく違う。いつもフィールドが広く大きな海なので、心身共に健全でいられるように思います。

Q:撮影中に危険に遭遇したことはありますか?

海中でもっとも怖いのは、仲間とのミスコミュニケーション。


                          海中での危険と聞くと、多くの人はサメやシャチなど、獰猛な巨大生物との遭遇などを想像すると思いますが、実はそういう事はほとんど起こりません。人間がサメやシャチに襲われたりするのは、本当に稀なケース。獰猛で人食いサメとされている「ホオジロサメ」だって、普通のサメと変わらないです。忘れてはならないのは、海の生物だって、人間が怖いということ。だから、彼らが身の危険を感じなければ、自分から人間に害を及ぼすことはありません。 ただ一度だけ、クジラの撮影で予期していない危ない目に遭ったことがあります。
小笠原で海面から、ハートのようなかわいい形のクジラの尾を撮影して、クジラに近づきすぎてしまたったことがあり、 何トンもあるザトウクジラの尾ヒレに、たたかれそうになってしまいました。まともに食らってしまっていたら、命を落としてしまっていたかも知れません。
また、そのこととは別の話ですが、哺乳類であるザトウクジラは、子供を他の生物から守るという習性があるため、不用意に子供クジラに接近してしまうと、予期しない目に遭う可能性があります。

それと、海中での撮影で気を付けなければならないのは、「深度」です。ブラックアウトといって、濃度の濃い空気を吸うことによって、感覚が麻痺してしまう現象です。夢中に撮影している時にたまに起こるんですが、体内に窒素を取り込みすぎた事によって、極度の窒素酔いになり、高速道路を超スピードで走っている時のように、視界がぎゅっと狭くなったりします。カメラのピントを合わせていたら、急にまるで古い映画のエンディングのように、周囲が黒くなっていくんです。そうなってしまったら、本当はやっては行けない急浮上をします!撮影を続けていたら生命の危険が伴いますからね。

ただ、何よりも怖いのは、船頭さんや撮影スタッフとのミスコミュニケーションです。浮上した場所に船がおらず、潮に流されてしまったりすることも起こり得ます。海の環境は天候などによって、あっと言う間に変わってしまいますので、少しのミスコミュニケーションが命の危険に関わることもあります。自然を相手にしているので何が起こるかはわからないですが、そういった事故が起きないように、事前の準備とコミュニケーションをしっかり行うことが重要です。

Q:約20年間におよぶキャリアで、海の変化を感じますか?

我々が知るのは海のごく一部だが、良い方向に行っているとは、まったく思えない。

その年によって透明度が低いとか、水温が異常だとか、珊瑚が少なくなっていくとか、色々な話を聞きます。 確かに珊瑚が全く見られなくなってしまった場所もあるが、10年経ったら再生してきている所だってある。地球温暖化も一つの要因かも知れませんが、一概にそれを「海の変化」とは言えないと思う。何しろ、広い海の中で、僕らが潜っているエリアなんて、本当に限られていますから。地球儀で見たら、陸からちょっと離れた所までしか見ていない。その中で僕が「海の変化」についてコメントするのは、少しおこがましい気がします。

ただ、ひとつはっきり言えることは、「良い方向に行っているとは、全く思えない」という事です。

珊瑚の減少については、確実に水質汚染、つまり人災でしょう。きれいな海近の街であるのにも関わらず、街角にはすごい量のゴミが積まれていて、残念ながら、平気でゴミを海に捨ててしまう人もいる。リゾート施設がゴミを処理しきれなくて、夜中に沖合の深い所にゴミを捨てに行くなど、耳を疑うような話さえある。そういったモラルの低さも、確実に原因の一つであると考えています。すごく残念なことで、意識を変えなければいけません。

Q:水中写真家として、今後の展望をお聞かせください。

今後も世界に点在する、夢のような海の記録と、被災地の海の記録を撮り続けたい。

2013年2月に発行された「ダンゴウオ海の底から見た震災と再生」は、東日本大震災で被災した海が再生していく様子を、海底から撮り続けています。これまでずっと、夢の中のような環境で仕事をしてきた自分にとって、過酷な現実と正面から向き合うきっかけになった撮影です。海の底を記録するという役割を担えたことで、自分と自分の水中写真と社会が、繋がりを持つことができました。震災直後は、居ても立ってもいられずに、被災地の海の魚たちがどうしているのかを確かめたい気持ちしかありませんでした。
しかし、撮影を続けていく上で、地元の宮古市の方や漁師さんとも交流ができ、様々な視点で撮影を継続することができました。自然からも人からも撮影のヒントをたくさん頂いた2年間でした。

今後は世界に点在する、夢のような海中の画と共に、被災地の海中も記録し続け、水中カメラマンとして残すことができたらと思っています。我々には退職というものが無いので、体力が続く限り、現役を続けて行きたいですね。 先日妻から、8歳になる息子が「世界中の海を見て、世界一の写真家になる」、といった作文を学校で書いていたことを聞かされました。今後、彼がもつその夢が、どのように変化していくのかは分からないですが、僕自身が感じていることとして、今の大人、つまり僕ら世代が若い人たちに対して、大きな夢を持ってもらえるような仕事をすること、そして後身を育てるという使命感を感じています。息子もその候補の一人です。
実際に海に連れて行って、マンタとかジンベイザメとかを見せたこともあるのですが、「ジンベイザメは意外と小っちゃかった」と(笑)。僕が水中カメラマンになろうと決めたきっかけの一つである、あの雄大なスケールのジンベイザメを見て、「小さい」とは…子供の想像力にはいつも驚かされます。笑

Q:最後にプロとしての、鍵井さんのポリシーを教えてください!

鍵井

大事なのは「継続」することです!
継続はきっと「形」になる!

自分自身、カメラだけで食べて行くことが出来ず、たくさん苦労をしましたが、 諦めずに継続することで、一つの形を創り出せたのだと振り返っています。

夢を持って。
わき目も振らずにやり続けること。

もっとも単純にやりたいことをやる!これしかありません!

<記者:HIDE>

Vol.6 鍵井 靖章   水中写真家
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