Vol.11 社会人のタブレット端末利用実態調査(前編)

5)使いこなせている評価=平均3.5(※5段階評価)
不便に感じたことが「ある」=約7割!不便に感じている2大要素=「液晶画面上のキーボード操作・文字入力」と「バッテリーの寿命」

タブレット端末をどの程度使いこなせていると思うかどうかを、自己採点で5段階評価をしてもらったところ、全体平均では3.5。性別・年代別でみても大差はなく、これを100点満点の点数で換算すると70点となる。全体の約2割に留まる自分専用タブレット端末所有者だけに、自己評価は相応に高い様子がうかがえた。

Q:あなたはタブレット端末をどの程度使いこなせていると思いますか。
あなたの自己評価として該当するものをお選びください<SA>

「使いこなせている」の自己評価は相応に高いことが確認されたが、タブレット端末を使用していて不便に感じたことがあるかどうかを「ある」か「ない」の二者択一で聞いてみたところ、自己評価の高さとは逆に「ある」が全体の約7割(68.3%)と、圧倒的多数となった。不便に感じたことが「ある」人に、不便に感じた具体的な内容を聞いてみたところ、1位は「液晶画面上のキーボード操作・文字入力」に関する内容で全体の32.7%、次いで「バッテリーの寿命」に関する内容が23.9%と多く、不便に感じていることの2大要素となった。以降は「画面操作上の感度(8.1%)」、「通信速度・ネット接続(4.5%)」、「端末の重量(3.6%)」、「フラッシュが表示されない(1.9%)」と続いた。使用頻度や活用範囲が増えるにつれて、機能に対する要求も高まるという事だろうか。中でもタブレット端末の大きな特徴と言える、「液晶画面上のキーボード操作・文字入力」などのタッチ操作に対して、多くのユーザーが「不便」と感じていることがわかった。

Q:あなたはタブレット端末を使用していて不便に感じたことはありますか。<SA> Q:あなたはがタブレット端末を使用中に、不便に感じたことを具体的に教えて下さい。<FA>

6)タブレット所有者の8割以上がアクセサリーを使用
7割以上がタブレット端末は「PCの代替器になる」と回答

タブレット端末使用者の多くがそのメリットと価値を認めている反面、不便に感じている率も高く、またその内容も見えてきた。中でも多数のユーザーが不便と感じている「画面上のキーボード操作・文字入力」だが、PCと同様に行える外付けのキーボードやタッチペンなどといったアクセサリー(周辺機器)はどの程度活用されているのだろうか。タブレット端末利用者全員に、使用したことがあるアクセサリーを複数回答で聞いてみたところ、1位は「液晶画面用フィルム(63.2%)」、2位は「ケース(63.0%)」と液晶画面を保護するアクセサリーの利用率が高い結果となったが、3位の「タッチペン(19.5%)」、4位の「外付けキーボード(16.0%)」など、ユーザーの不便解消の要因となるアクセサリーは、不便と感じられている実態とは裏腹に、あまり多くは活用されていないことが分かった。

最後にタブレット端末の機能やアクセサリー(周辺機器)を使い慣れることで、タブレット端末がPCの代替器になると思うかどうかを聞いてみたところ、全体の7割以上(72.6%)が「そう思う」と回答した(※「そう思う(23.2%)」と「少しそう思う(49.4%)」の合計)。

Q:あなたはタブレット端末のアクセサリー(周辺機器)を使用した事はありますか。使用したことのあるものを全てお選びください<MA> Q:タブレット端末の機能やアクセサリー(周辺機器)を使い慣れることで、タブレット端末がPCの代替器になると思いますか。<SA>

現状は一部のアーリーアダプター層のみに使用されているイメージのタブレット端末だが、今回のアンケート調査により使用者の評価は高く、若い世代を中心にプライベートだけでなく仕事での活用機会も拡がっていること、またタブレット端末の機能やアクセサリー(周辺機器)を使い慣れることで、現状多くのユーザーが感じている「不便」が解消され、より活用の幅が拡がることをうかがわせた。各メーカーが凌ぎを削るタブレット端末市場は、これからさらに広がりを見せそうだ。

社名 株式会社ロジクール
代表者 代表取締役社長:竹田芳浩
事業概要 パソコンやタブレット端末など周辺機器の製造・販売
周辺機器を活用したビジネスソリューション提供
コーポレートサイト www.logicool.co.jp

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