Vol.22 大学受験に関する意識・実態調査

4)試験会場までの地図を用意していた「昭和世代」は4人に1人
スマホ所有率9割の平成世代は、「地図アプリ」と「地図のコピー」で半数越え

本番試験当日に向けた準備として、「試験会場までの地図」を用意していたかどうかを聞いてみました。(※平成世代に受験勉強期間中にスマートフォンを所有していたかどうかを聞いてみたところ、およそ9割にあたる88.5%が「所有していた」と回答しています) 平成世代では、「地図アプリを使った」の回答が全体の44.8%、「用意していなかった」の回答も同率の44.8%と多かったものの、「地図のコピーを用意していた」が8.8%、「地図帳を用意していた(1.8%)」と合計すると、全体の55.2%が、地図を用意していたことになります。
これに対し昭和世代は、「地図のコピーを用意していた」が15.5%、「地図帳を用意していた」が10.0%、全体の74.5%は「用意していなかった」と回答しました。携帯の普及率が低かった昭和世代との差が浮き彫りとなっています。

試験会場までの地図を用意していた「昭和世代」は4人に1人

5)試験当日の交通手段は「電車」が圧倒的多数!
「車で送ってもらった」は、平成世代が昭和世代の4倍強! 付き添う人は「母親」「友人」「父親」

本番試験当日に発生したトラブルで、「忘れ物をしてしまった」に次いで多かったのが「交通機関でトラブルが発生した (電車遅延、運休、等)」です。試験当日の主な交通手段について聞いてみたところ、昭和世代・平成世代ともに「電車」が最も多い結果となりましたが、2位以降で大きく差が出ました。昭和世代は「電車(81.8%)」、「バス(5.5%)」、「徒歩(4.0%)」、「タクシー(2.5%)」という結果だったのに対して、平成世代は最多の「電車(69.5%)」に次いで、「車で送ってもらった」が12.3%と、昭和世代の4.1倍も多い結果となりました。さらに、試験会場まで誰かに付き添ってもらったかどうかについても聞いてみたところ、以下の通り、上位3項目(母親、友人、父親)すべてにおいて平成世代の付き添ってもらっている率が高い結果となりました。

試験当日の交通手段は「電車」が圧倒的多数!

6)最も大変だったトラブル内容と解決方法
1位=「忘れ物」 2位「体調不良」 3位=「交通機関のトラブル」

本番試験の当日に発生したトラブルで、もっとも大変だった内容について回答してもらったところ、上位3項目は発生したトラブルの順位と同じく、1位「忘れ物(18.1%)」、2位「体調を崩してしまった(16.7%)」、3位「交通機関のトラブル(16.7%)」という結果となりました。4位以降は「道に迷ってしまった(9.7%)」、5位「予想以上の悪天候に見舞われた (大雨、大雪、等)(8.3%)」、6位「トイレ渋滞でトイレに行けなかった(6.9%)」と続いています。
こうしたトラブルを経験した「先輩たち」から、後輩に対してのアドバイスを聞いてみたところ、ジャンルごとに以下の様な回答がありました。実際の経験に基づいた内容ですので、今年度受験される皆さまは参考にされてはいかがでしょうか。

★忘れ物をしてしまった
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・どんなに準備していても忘れることはあるので、臨機応変に対応する。
・自分だけでどうにかしようとしないでまわりの人を頼る
・早く起きて忘れ物がないようチェックする時間のゆとりを持つ
・当日にすることを予習しておいて、試験直前に少しでも勉強できるようにしたほうがよい
・早めに家を出て、腕時計をいつもつけましょう。
・受験票さえ忘れなかったらなんとかなる
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★体調を崩してしまった
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・風邪を引いても動じない、今までやってきたことを信じるだけ!
・薬を持っておこう
・試験前に良く寝ておくこと
・景気付けといって慣れていないものを食べすぎない、冷たいものを食べすぎない
・とにかく体調には気をつけて 風邪薬を持っておくこと
・下痢止めは持って行く方がいい
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★交通機関でトラブルが発生した (電車遅延、運休、等)
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・雪が降る地域なら、出来るだけ近くのホテルなどに止まった方がよい
・自分が思っているよりも、さらに30分早めに起きておく。
・時間に余裕を持つ!
・大学までの行き方を確認する
・試験会場には早く着きすぎるくらい余裕を持って出発する
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7)本番試験で「実力を発揮できた」 = 平成世代:73.3% 昭和世代:60.3%
実力を発揮できなかった一番の要因 = 1位:緊張 2位:準備不足

本番試験で自分の実力を発揮できるかどうかは、合否の鍵を握るとても重要な要素です。平成世代と昭和世代それぞれに、試験当日の事を想いだしてもらい、5段階で自己採点してもらいました。両世代ともに「まあまあ発揮できたと思う」の評価が最も高くほぼ半数を占めましたが、「十分に発揮できたと思う」では、平成世代が22.5%だったのに対し、昭和世代は12.5%となりました。「十分」と「まあまあ」の合計値=「実力を発揮できた」の評価においては、平成世代が昭和世代を13%上回る結果となりました。

本番試験で「実力を発揮できた」

また、「どちらとも言えない」と「(あまり・まったく)発揮できなかった」と回答した方に、自分の実力を発揮できなかった一番の原因について複数回答で聞いてみたところ、両世代ともほぼ同率で1位は「緊張」、2位は「準備不足」、3位は「過信/慢心」、4位は「体調不良」という結果となりました。自分の実力の発揮を妨げる一番の要因である「緊張」を解消するための手段として、2位以下の回答項目にある「準備不足」や「過信/慢心」が連動している様にも見受けられます。

実力を発揮できなかった一番の要因

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