昭和世代VS平成世代 『大学受験生』の実態を調査!
試験当日のトラブル発生率=平成は昭和の3倍!
試験当日の三大トラブル=「忘れ物」「体調不良」「交通トラブル」
~ 大学受験に関する意識・実態調査 (2018年11月実施) ~
株式会社タイムカレント(東京都中央区、代表取締役:鎮目英大)は、「昭和」時代に大学受験を経験した48歳~59歳の四年制大学卒業資格保有者と、「平成」時代に大学受験を経験した、18歳~21歳の現役大学生を対象に、「大学受験に関する意識・実態調査(※)」を実施し、合計800名の回答結果を公開しました。 30年以上前と現在とでは、受験生を取り巻く環境も大きく変化しています。平成最後の受験を迎えるにあたって本調査では、本番試験当日に向けた準備の状況や本番試験当日の様子、予期せず発生してしまったトラブルの内容と解決方法、さらに本番試験に対する自己評価と試験当日の実力発揮状況、受験勉強期間中の“息抜き”まで、さまざまな角度からその実態を明らかにしています。調査の結果から、昭和世代と平成世代で大きく異なる点や、共通点が浮き彫りになりました。「平成最後の大学受験」を間近に控えた受験生に向けて、“先輩たち”からのアドバイスも合わせてレポートしています。
Ⅰ 主な調査結果・主旨
1)本番試験当日に発生した予想外の事態やトラブル ・ 平成世代の発生率は昭和世代の3倍に!
厳しい受験勉強期間を経て迎えた本番試験の当日、事前準備も万端なはずが、重要な物を持ち忘れてしまったり、交通機関のトラブルに巻き込まれたりと、予期せぬトラブルは起こってしまうものです。そこで、本番試験の当日に予想外の事態やトラブルが発生したかどうかを聞いてみたところ、「発生した」の回答は昭和世代ではわずか4.3%だったのに対して、平成世代では3倍以上の13.8%に上りました。
試験当日に起きた予想外の事態やトラブルとは、いったいどのような内容だったのでしょうか。また、世代間でこれだけの差が出た要因とはいったい何なのでしょうか。試験当日に向けた事前の準備状況や、試験当日の様子など、さまざまな設問結果から検証していきたいと思います。
2)試験当日に起こった三大トラブルとは!?
1位=「忘れ物」 2位=「体調不良」 3位=「交通機関のトラブル」
本番試験の当日、予期せぬ事態やトラブルが発生してしまった人に、その内容について聞いてみたところ、以下の様な結果となりました。(※上位10位までを表示)
最も多かったのは「忘れ物をしてしまった」で全体の22.2%、2位は同率で「体調を崩してしまった」と「交通機関でトラブルが発生した (電車遅延、運休、等)」の20.8%となり、この3つのトラブルが試験当日に起こり得る「三大トラブル」と言えそうです。4位以降は「予想以上の悪天候に見舞われた (大雨、大雪、等)(15.3%)」、「道に迷ってしまった(13.9%)」、「トイレ渋滞でトイレに行けなかった(12.5%)」、「会場が広く自分の席が見つけられない(11.1%)」と続いています。この結果から、本番試験までの事前準備として「当日の持ち物チェック」、「体調管理」、また試験当日は、十分に余裕を持った時間に出発すること、さらに、試験会場までの行き方については事前に把握しておくことも重要な対策と言えそうですね。
参考までに、年代別の順位は以下の通りです。
<昭和世代>
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1位:交通機関でトラブルが発生した (電車遅延、運休、等)(41.2%)
2位:予想以上の悪天候に見舞われた (大雨、大雪、等)(29.4%)
3位:忘れ物をしてしまった(17.6%)
3位:体調を崩してしまった(17.6%)
3位:トイレ渋滞でトイレに行けなかった(17.6%)
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<平成世代>
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1位:忘れ物をしてしまった(23.6%)
2位:体調を崩してしまった(21.8%)
3位:交通機関でトラブルが発生した (電車遅延、運休、等)(14.5%)
3位:道に迷ってしまった(14.5%)
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3)試験当日の必須アイテム「受験票」「筆記用具」「参考書・ノート・メモ」「身分証明書・学生証」の他、平成世代は「スマートフォン」 昭和世代は「カバン(本番試験当日用)」が上位!
本番試験当日に起こったトラブルとして最も多かったのは「忘れ物をしてしまった」ですが、そもそも受験生はどんな持ち物を用意していたのでしょうか。昭和世代・平成世代で比較してみたところ、以下のような結果となりました。
平成世代・昭和世代ともに、圧倒的に多い持ち物は「受験票」「筆記用具」「参考書・ノート・メモ」「身分証明書・学生証」となりましたが、昭和世代では「カバン(本番試験当日用)」と「腕時計」が上位にランクイン、平成世代では「スマートフォン」や「飲み物」が上位となりました。また、どの持ち物についても、昭和世代に比べて平成世代の回答率が高いことから、時代が進むにつれて、準備している物の種類が増えている様子がうかがえます。
本番試験当日の忘れ物=第1位は「受験票(考査票)」
本番試験の当日に「忘れ物をしてしまった」と回答した人に、「忘れてしまったものを聞いてみたところ、1位はなんと「試験当日の持ち物」として最も多かった「受験票(考査票)」でした。2位は「腕時計」、3位以降は「大学のパンフレット」「参考書・ノート・メモ」、「お弁当」、「お守り」と続いています。最も大切な持ち物ともいえる「受験票」を忘れてしまった人に、当日どのように対応したのかについて聞いてみたところ、「職員に相談して、再発行してもらった。」「学生証を提示して仮受験票を発行した。」「受付で再発行してもらった。」などといった回答が寄せられました。
何とか事なきを得ているようですが、試験直前に気持ちが動揺しないように、事前の準備をしっかり行っておきたいですね。ちなみに、本番試験当日に「試験会場にもっていく物リスト」を作成していたかどうかについても聞いてみたところ、両世代ともに「用意していた」の回答は少数に留まりましたが、昭和世代が16.8%だったのに対し、平成世代は32.3%とほぼ倍の数となりました。平成世代は持ち物の種類が増えている分、昭和世代に比べて事前のチェックに対する意識も高い傾向です。