Vol.26 コロナ禍での帰省に関する調査(2021年12月実施)

5)離れた親とのコミュニケーション方法 - トップ3 –
  1位:「電話」=69.7%  2位:「チャット/メッセンジャー」=57.3%
  3位:「ビデオ通話」=23.9%

コロナ禍で「リアル帰省」ができなかった期間中、離れた親とはどのような方法でコミュニケ―ションをとっていたのでしょうか。最も多かった回答は、「電話」という結果となりました。2位は「チャット/メッセンジャー(57.3%)」、3位は「ビデオ通話(23.9%)」となっています。こちらを年代別で比較してみると、20代~30代は「電話」の回答率を、「チャット/メッセンジャー」が上回っており、なかでも30代は「ビデオ通話」も29.8%と高い結果となっています。逆に40代では「電話」が圧倒的に高く、「チャット/メッセンジャー」「ビデオ通話」は、20代~30代に比べ、突出して低い結果となっています。この傾向は、親世代が日常から慣れ親しんでいるコミュニケ―ション方法も関係しているのでしょうか。

離れた親とのコミュニケーション方法として、「メッセンジャー」や「ビデオ通話」「動画写真共有」などといった、“オンラインでのコミュニケーション方法”を選択しなかった人に、その理由について聞いてみたところ、最も多かった回答は「両親とはいつもそうしている」で51.2%、以降、「両親がインターネットやデジタル機器に不慣れである(38.2%)」、「両親のネット環境が不十分(21.7%)」、「両親がオンラインコミュニケーションに適した機器を持っていない(17.4%)」と続きました。こちらを年代別で比較してみると、「両親がインターネットやデジタル機器に不慣れである」の回答結果は、年代が上がるにつれて高い傾向にあり、20代が19.5%だったのに対し、30代は36.5%、40代では45.6%とほぼ半数に達しました。
また、「両親がオンラインコミュニケーションに適した機器を持っていない」の回答結果でも、20代では0%だったのに対し、30代は13.5%、40代では25.4%と大きく差が出ています。「両親のインターネット環境が不十分」の回答結果も同様で、年代が上がるにつれて高い結果となりました。年代を問わず、親の状況やインターネット環境に配慮している様子がうかがえ、また、年代が高くなるほど、その傾向が強くなっていることが確認されました。

参考までに、離れた親とオンラインでコミュニケーションをとった際に使用した機器を確認したところ、年代・性別を問わず「スマートフォン」が96.6%と圧倒的に高く、以降、「PC(12.0%)」、「タブレット(7.9%)」、「スマートディスプレイ(2.0%)」と続き、いずれも少数に留まっています。「スマートフォン」以外の端末を年代別で比較してみたところ、20代では「PC」の使用率が他の年代に比べて低く、「スマートディスプレイ」が高い傾向にあります。30代~40代では「PC」の使用率が高く、「スマートディスプレイ」が低い結果となりました。


6)「オンライン帰省」の3大メリット = 「気軽さ」 「感染リスクがゼロ」
  「節約(お金・手間・時間)」
  3大デメリット = 「味気ない」 「両親が寂しそう」 「表情・雰囲気・気持ちが伝わり難い」

離れた場所から親とコミュニケーションをとってみて感じた「メリット」と「デメリット」について、それぞれ複数回答で聞いてみました。まず「メリット」について、最も多かった回答は「気軽にいつでもできる」で46.6%、次いで多かったのは「お互いにコロナ感染のリスクがない」で40.7%となり、以降「お金を節約できる(26.7%)」、「直接会いに行く移動の手間が省ける(22.5%)」、「時間を節約できる(20.2%)」と続いたことから、オンライン帰省に対して感じた3大メリットは、「気軽さ」・「感染リスクがゼロ」・「節約(お金・手間・時間)」であったことが確認されました。
「デメリット」として最も多かったのは、「実際に会うのに比べて味気ない」で53.7%、「実際に会えないことを両親が寂しそうにしていた」が34.9%、「相手の表情や雰囲気、気持ちが伝わり難い」も32.2%と多く、その他の選択肢は少数に留まったことから、こちらが3大デメリットと言えそうです。

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